身ごもり婚約破棄しましたが、エリート弁護士に赤ちゃんごと愛されています
「ベビーカーは持ってないと言っていただろう? 五歳まで使えるそうだし、保育園の送り迎えに便利じゃないかと思って」
「確かにそろそろ自転車かベビーカーが要るなあとは思っていたのよ。ありがとう。保育園の裏手に置けるから、お迎えの時はそこから持ってきて」
「俺の通勤バッグを斜めがけにして、途中の買い物はリュックをエコバッグにすればいい。ベビーカーも押せるし、買い物もできるだろう」
修二は意気揚々と言う。色々考えてくれているみたい。
斜めがけの通勤バッグとリュック、ベビーカーを押して買い物をする修二はだいぶもっさりして見えるけれどね。
「本当にありがとう。助かります」
「まあま! まいあのるよ!」
頭を下げる私の横でまりあは靴を自分ではき、ベビーカーに乗り込む気満々だ。
修二を見上げ、尋ねる。
「押す練習もしたいし、少し散歩してみる?」
本当は近所の人に見られたくないし、嫌だけど、明日の朝ベビーカーをいきなり使うのは不安だ。修二だってそうだろう。
「ああ、そうしよう」
修二は嬉しそうに顔をほころばせた。自らまりあを座らせ、シートベルトを装着している。ロックや他の機能を説明書で確認し三人で出発した。
「ショッピングモールがあったよな」
「うん。駅から遠いから、普段はあんまり行かないけどね」
ショッピングモール内に赤ちゃん用品専門店があって、まりあがもっと小さい時は頻繁に行っていた。母の自転車を借りてひとりで行くか、父に車を出してもらってだけど。
「そこまで行ってみないか?」
「ええ? 結構遠いよ」
「いいだろ。散歩散歩」
修二が言い、まりあも座席で「さんぽさんぽ」とはしゃいでいる。
うーん、ふたりがそこまで言うなら。
「確かにそろそろ自転車かベビーカーが要るなあとは思っていたのよ。ありがとう。保育園の裏手に置けるから、お迎えの時はそこから持ってきて」
「俺の通勤バッグを斜めがけにして、途中の買い物はリュックをエコバッグにすればいい。ベビーカーも押せるし、買い物もできるだろう」
修二は意気揚々と言う。色々考えてくれているみたい。
斜めがけの通勤バッグとリュック、ベビーカーを押して買い物をする修二はだいぶもっさりして見えるけれどね。
「本当にありがとう。助かります」
「まあま! まいあのるよ!」
頭を下げる私の横でまりあは靴を自分ではき、ベビーカーに乗り込む気満々だ。
修二を見上げ、尋ねる。
「押す練習もしたいし、少し散歩してみる?」
本当は近所の人に見られたくないし、嫌だけど、明日の朝ベビーカーをいきなり使うのは不安だ。修二だってそうだろう。
「ああ、そうしよう」
修二は嬉しそうに顔をほころばせた。自らまりあを座らせ、シートベルトを装着している。ロックや他の機能を説明書で確認し三人で出発した。
「ショッピングモールがあったよな」
「うん。駅から遠いから、普段はあんまり行かないけどね」
ショッピングモール内に赤ちゃん用品専門店があって、まりあがもっと小さい時は頻繁に行っていた。母の自転車を借りてひとりで行くか、父に車を出してもらってだけど。
「そこまで行ってみないか?」
「ええ? 結構遠いよ」
「いいだろ。散歩散歩」
修二が言い、まりあも座席で「さんぽさんぽ」とはしゃいでいる。
うーん、ふたりがそこまで言うなら。