身ごもり婚約破棄しましたが、エリート弁護士に赤ちゃんごと愛されています
「あのさ、陽鞠さえよければ、俺この家に泊まれるからな。朝の家事育児も手伝える」
「そこまで負担かけられないよ」
断りながら、別な意味でドキドキしていた。修二がこの家に住んでしまったら、完全に同棲になってしまう。別れた男女としてそれはまずいような気がするんだけど。
「負担じゃない。というか、俺の自宅を経由しない分、移動が減るからラク。夜も早めに休めるし。今って一応帰ってから案件整理して寝るんだよ。ここに住めれば、この時間からできるしな」
「え、……そっか」
やはりそうだったのか。修二は、帰ってからも仕事をしていたのか。
修二の負担としては、この家に住んだ方がラク。それは私の中のストッパーを緩める言葉だ。ただでさえ、修二に負担をかけている私とまりあが、修二のラクな方法に合わせられるとしたら。
「なんて、陽鞠的には嫌だよな。ごめん」
ああ、修二が引き下がろうとしている。このまま通い続けてもらって申し訳ない気持ちでいるくらいなら……。
「あ、あのね。リビングにお布団敷く形になっちゃうけどいい?」
修二がびっくりした顔をする。それから、ゆっくりと笑顔になった。
「本当にいいか?」
「こっちの方が助かってるし。逆にお願いしたい」
おずおずと言うと、修二が安堵したように微笑んだ。
「明日、陽鞠休みだろ? 夜に荷物まとめてこっちくる」
「う、うん」
「疲れてるんだから無理するな。食パンと冷凍うどん買ってあるから朝と昼はそれで済ませろよ。夕飯は俺に任せて」
修二はそう言って、キラキラ輝くばかりの笑顔で帰宅していった。
なんだか……私、また自分から一歩近づいちゃった気が……しない?
「そこまで負担かけられないよ」
断りながら、別な意味でドキドキしていた。修二がこの家に住んでしまったら、完全に同棲になってしまう。別れた男女としてそれはまずいような気がするんだけど。
「負担じゃない。というか、俺の自宅を経由しない分、移動が減るからラク。夜も早めに休めるし。今って一応帰ってから案件整理して寝るんだよ。ここに住めれば、この時間からできるしな」
「え、……そっか」
やはりそうだったのか。修二は、帰ってからも仕事をしていたのか。
修二の負担としては、この家に住んだ方がラク。それは私の中のストッパーを緩める言葉だ。ただでさえ、修二に負担をかけている私とまりあが、修二のラクな方法に合わせられるとしたら。
「なんて、陽鞠的には嫌だよな。ごめん」
ああ、修二が引き下がろうとしている。このまま通い続けてもらって申し訳ない気持ちでいるくらいなら……。
「あ、あのね。リビングにお布団敷く形になっちゃうけどいい?」
修二がびっくりした顔をする。それから、ゆっくりと笑顔になった。
「本当にいいか?」
「こっちの方が助かってるし。逆にお願いしたい」
おずおずと言うと、修二が安堵したように微笑んだ。
「明日、陽鞠休みだろ? 夜に荷物まとめてこっちくる」
「う、うん」
「疲れてるんだから無理するな。食パンと冷凍うどん買ってあるから朝と昼はそれで済ませろよ。夕飯は俺に任せて」
修二はそう言って、キラキラ輝くばかりの笑顔で帰宅していった。
なんだか……私、また自分から一歩近づいちゃった気が……しない?