身ごもり婚約破棄しましたが、エリート弁護士に赤ちゃんごと愛されています
和谷(わや)修二、まりあの父親とは別れて以来まったく会っていない。
もともと性格の不一致から別れた私たちだ。互いに連絡を取る必要はない。
しかし、修二はまりあが産まれてすぐに銀行の通帳を送ってきて、今日まで月々の養育費をそこに振り込んできている。認知したい旨も打診された。認知は拒否し、養育費もいらないと伝えはした。
両親の手が借りられる私は、正社員の職を見つけることができた。まりあが大人になるまで、私ひとりの稼ぎでもどうにかなる。しかし、修二はどうしてもと養育費だけは欠かさず送ってくるのだ。
いずれ、修二が別な女性と結婚し、新たに子どもが産まれれば養育費は生活の圧迫になるだろう。その時にあらためて養育費を断ろうと思っている。使わずに通帳に入れっぱなしだし。
私は礼代わりというより、最低限の礼儀として、保育園の行事や誕生会、桃の節句などのイベントごとに写真を封書で送ることにしている。
修二とはこの先も会うことはないだろう。
彼の中で、私との出来事はもう過去のはずだ。まりあだけは彼の現在に関係している。それでいい。まりあにも、父親は遠くに住んでいて、いつかあなたが希望すれば会えるのよと言ってやれる。
「さあ、まりあ、保育園に到着だよ。今日もがんばるぞ~」
「あーい」
保育園は駅の近くだ。私はまりあを預け、駅の反対側の職場へ向かう。
もともと性格の不一致から別れた私たちだ。互いに連絡を取る必要はない。
しかし、修二はまりあが産まれてすぐに銀行の通帳を送ってきて、今日まで月々の養育費をそこに振り込んできている。認知したい旨も打診された。認知は拒否し、養育費もいらないと伝えはした。
両親の手が借りられる私は、正社員の職を見つけることができた。まりあが大人になるまで、私ひとりの稼ぎでもどうにかなる。しかし、修二はどうしてもと養育費だけは欠かさず送ってくるのだ。
いずれ、修二が別な女性と結婚し、新たに子どもが産まれれば養育費は生活の圧迫になるだろう。その時にあらためて養育費を断ろうと思っている。使わずに通帳に入れっぱなしだし。
私は礼代わりというより、最低限の礼儀として、保育園の行事や誕生会、桃の節句などのイベントごとに写真を封書で送ることにしている。
修二とはこの先も会うことはないだろう。
彼の中で、私との出来事はもう過去のはずだ。まりあだけは彼の現在に関係している。それでいい。まりあにも、父親は遠くに住んでいて、いつかあなたが希望すれば会えるのよと言ってやれる。
「さあ、まりあ、保育園に到着だよ。今日もがんばるぞ~」
「あーい」
保育園は駅の近くだ。私はまりあを預け、駅の反対側の職場へ向かう。