子連れシンデレラ(2)~スパダリ社長の独占欲は極上の愛~
「じゃ私はそろそろ凛香さんを拓郎の部屋に案内していいかしら?」
「あ、いいぞ…私達は三人で話しておくから…」
女性陣と男性陣の二手に分かれた。
私は二階の拓郎の部屋に入った。
拓郎の部屋には交際中、何度かお邪魔した。
拓郎が亡き後も部屋はキレイに掃除され、家具の配置や壁に貼られた海のポスターも当時のままだった。
拓郎と交際していた当時に時間が戻ったような錯覚を感じた。
「時折、拓郎の部屋に入って掃除はしているのよ…」
おばさんはそう言って、窓を開けて新鮮な空気を部屋に取り込んだ。
「…私に渡したいモノって何ですか?」
「あ・・・これよ」
拓郎のデスクの上に置かれた段ボール箱の蓋を開けて、私に中身を見せた。
「二人のアルバムだと思うの…拓郎が事故で亡くなって時の凛香さんは私達の同じで悲しみに暮れていたから・・・私達の方から凛香さんに連絡を取るのは躊躇いがあってね…」
「・・・」
私は箱の中に入ったアルバムを手に取った。
「でも、今の貴方にとってはもう要らないモノだと思うけど…」
「いえ…」
「あ、いいぞ…私達は三人で話しておくから…」
女性陣と男性陣の二手に分かれた。
私は二階の拓郎の部屋に入った。
拓郎の部屋には交際中、何度かお邪魔した。
拓郎が亡き後も部屋はキレイに掃除され、家具の配置や壁に貼られた海のポスターも当時のままだった。
拓郎と交際していた当時に時間が戻ったような錯覚を感じた。
「時折、拓郎の部屋に入って掃除はしているのよ…」
おばさんはそう言って、窓を開けて新鮮な空気を部屋に取り込んだ。
「…私に渡したいモノって何ですか?」
「あ・・・これよ」
拓郎のデスクの上に置かれた段ボール箱の蓋を開けて、私に中身を見せた。
「二人のアルバムだと思うの…拓郎が事故で亡くなって時の凛香さんは私達の同じで悲しみに暮れていたから・・・私達の方から凛香さんに連絡を取るのは躊躇いがあってね…」
「・・・」
私は箱の中に入ったアルバムを手に取った。
「でも、今の貴方にとってはもう要らないモノだと思うけど…」
「いえ…」