子連れシンデレラ(2)~スパダリ社長の独占欲は極上の愛~
私は段ボール箱を持って、リビングに戻った。

「!?」

「あ・・・私と拓郎の想い出の品々と言うか…」

「ふうん・・・」

「…富貴子…筒見社長に悪いんじゃないのか?拓郎のモノを渡すなんて…」

「でも・・・処分できなくて…」

「いいですよ・・・石村さん…此処で拓郎さんの話を沢山訊きましたが、家に帰って…凛香に色々と拓郎さんの話を訊きますので…拓郎さんは俺の片割れみたいな存在です…邪険には出来ません」

「筒見社長…」

嫉妬深く、独占欲の強い柊也さん。

拓郎に対しては一番ライバル心を燃やしていたはずなのに、拓郎と双子だと判明した今は妙に親近感を持っていた。

< 105 / 150 >

この作品をシェア

pagetop