子連れシンデレラ(2)~スパダリ社長の独占欲は極上の愛~
槇村先生の言葉は私達夫婦の心に染み渡った。

「・・・若いけど…いい先生だな…」

診察を終え、私が服用する薬の処方を待合で待つ間、柊也さんは槇村先生の絶賛した。

「あの人になら…凛香を任せられる…」

「…最初は槇村先生に嫉妬していたクセに…」


「それは…」

「筒見さん」

薬剤師は私の名前を呼んだ。

「行って来るわ…」

「あぁ」

私はソファから腰を上げた。

薬を貰い、戻って来くると柊也さんが膝上のタブレットを乗せ、仕事をしていた。

「お待たせしました…」

「貰ったのか?」

「はい」

「じゃ帰るとするか…」

< 125 / 150 >

この作品をシェア

pagetop