子連れシンデレラ(2)~スパダリ社長の独占欲は極上の愛~
「ご馳走様でした…藤代さんにもお礼言っておいてください。尚さん」

「分かったわ…じゃ私は仕事に戻るわ…」

私達はホテルのロビーで別れた。

私はオフィス棟へと戻る。
丁度社長室から澪さんが出て来た。

「澪さん」

「あ…凛香さん…」

二人で少し話をした。

「柊也さんから訊きました…今日はお姉様とランチに行ったとか…」

「あ…うん」

不妊治療のコトは私と尚さんだけの秘密。
澪さんには言わないでと強く言われていた。

「お姉様と仲良くなれたんですね…安心です…やっぱり…凛香さんは誰とでも仲良くなれる人なんですね…」

「それは…」

共有する秘密があるからだと思うけど。

まぁ、でも・・・尚さんはいい人だった。

「・・・柊也さんから全部訊きました…お姉様も子供のコトで苦労していたんですね」

「…柊也さんってば…」

誰にも言わないでと言ったのに…

後で厳重に注意しないと。
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