子連れシンデレラ(2)~スパダリ社長の独占欲は極上の愛~
「ただいま・・・戻りました」

「お帰り…凛香」

私は柊也さんのデスクへと一目散に駆け込んだ。

「どうした?凛香」

「澪さんと桜木さんなんですけど…お二人の馴れ初めは柊也さん、ご存知ですか?」

「馴れ初め??」
「桜木さんは尚さんの元カレだというコトは知っています…」

「…俺はそう言う他人の色恋沙汰には一切興味がないから…知らない…いつの間にか桜木さんの相手が尚から澪に代わっていたんだ…馴れ初めと言われてもな…黒沼は知ってるか?」

「・・・俺も分かりません…」

「…それよりもクレオの相手をしてやってくれ」

「えっ?あ…」

猫じゃらしでクレオと遊んでいた黒沼さんと交代して、私がクレオの遊び相手になった。

「すいません…凛香さん」

玲也が幼稚園に行っている間。
クレオは社長室で過ごしていた。

吉良CEOから譲り受けた大切な猫ちゃん。邪険には出来なかった。

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