子連れシンデレラ(2)~スパダリ社長の独占欲は極上の愛~
しかし、次の診察を待たずに凛香は強い腹痛と出血に見舞われ、『東亜医科大付属病院汐留分室』に搬送された。

「凛香…しっかりしろ!!」

俺は凛香と一緒に救急車に乗り込んで搬送先の病院まで付き添った。

「貴方は!?」

救命救急の出入り口から出て来たのは槇村先生の弟先生だった。

「筒見社長?もしかして…貴方の奥さんですか?」

「そうです…凛香を助けてください!!」

弟先生は救急隊員から凛香の詳しい容体を訊き、ストレチャーで急いで初療室に運び込んだ。

「貴方がここでお待ち下さい…筒見社長」

俺は一人廊下で待つコトになった。

――――俺はソファに腰を下ろしながら両手を強く組んで、凛香と赤ちゃんの無事を祈った。


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