子連れシンデレラ(2)~スパダリ社長の独占欲は極上の愛~
俺はICUのベットで眠る凛香と対面した。
「今は麻酔で眠っています…もう少し時間が経てば…意識も回復するかと思います…」

「…やっぱり俺が子供を作れないカラダだから…」

「それは関係ないと思いますよ…自分を責めるのは良くないですよ…筒見社長」
「しかし…」

「まぁ、此処に座って」
弟先生は俺を凛香のベットの脇にあった椅子に座らせた。
「…彼は子供を望んでいないだろうか…」
「彼?」
「…貴方のお兄さんの知り合いです…奥さんは白血病で子供を産めないカラダになったと訊きました」
「あ…じゃその彼は俺ですね…その奥さんは俺の妻です」

「え、あ…そうなんですか…」
「妻は子供を欲しいと言ってますが…俺は妻のカラダのコトを考えると…産むのは妻なので…色々とリスクが高いんですよ…」

「あ・・・弟さんの貴方のコトだったんですか…」

「あ・・・奏弥でいいですよ…筒見社長」



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