子連れシンデレラ(2)~スパダリ社長の独占欲は極上の愛~
「凛香の母親?分かった…黒沼に迎えに行かせる…」

俺は受話器を元に戻した。

「黒沼、凛香の母親を迎えに行ってくれ」

「承知しました」
黒沼は心配そうに凛香を見つめながら迎えに出た。

「…母親には事情があってずっと連絡取っていないと言ってたよな…」

「はい…でも・・・お母さんの方から『LINE』で…ゴメンなさい…今日私の口座に送金してくれた三十万円はお母さんの口座に送金するつもりでした。でも、黒沼さんに止められて…」

「…ご馳走様でした…筒見社長。俺はこれで失礼します…」

訊いてはいけないコトを訊いてしまった…
そんな表情で長谷川社長は早々にソファから立ち上がった。



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