子連れシンデレラ(2)~スパダリ社長の独占欲は極上の愛~
「柊也さん!?」

「手伝うよ…凛香」

「別に…いいのに…」

「無理に笑わなくてもいいぞ…玲也も君の元気のなさには…気づいてる…」

「そう…」

玲也の前では笑っていた凛香。
俺にそう言われ、沈鬱な表情になった。

「私…ダメなママね…」

「…そう…自分を責めるなと言ってるだろ?」

「でも・・・」

俺はチラリとダイニングルームに目を遣った。
玲也が俺達の方を心配そうに見ていた。

その視線を気にして俺は黙って凛香の肩を優しく叩いて、慰める。

「次はどれを運ぶ?サラダか?」

「あ、はい…」

俺はサラダボウルをテーブルに運んだ。



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