子連れシンデレラ(2)～スパダリ社長の独占欲は極上の愛～

シンデレラの嘆き

柊也さんは私の母親を毒親だと言うけど、玲也を産む時、誰よりも頼りになったのは母だった。
母は男が出来れば、相手の色に染まってしまう女性。
母に無心させるのは今の内縁のオトコだと思う。

翌日。
柊也さんは桜木さん達とランチミーティングする為、私は一人で食堂に足を運んだ。

｢昨日…コンシェルジュデスクに社長夫人の母親が来たらしいわよ…」
「・・・それも何処かの清掃会社の制服でさ…」
「…我がホテルは格式の高いホテルなのに…社長夫人が品位を下げる…どういうつもりかしら！？」

ハウスキーピングから社長のハートを射止め、社長夫人になった私。

シンデレラストーリーだけど…

シンデレラを演じるのは楽じゃない。

周囲の羨望と嫉妬は半端じゃないから…