子連れシンデレラ(2)~スパダリ社長の独占欲は極上の愛~
「時間がないのは分かってる…この話を受けた時、ホテルの名前を世界に知らしめる…いい機会だと思った。でも、同時に不安が過った。失敗は許されないから…」

「柊也さん!?」

「都心には沢山の外資系の有名ホテルがある。日本のホテルは国内では有名でも、世界から見れば、知名度は低い。どうすれば…世界的に名を轟かせるコトが出来るか…俺達も色々と考えた」

「それが今回の方法ですか?」

「まぁな…」

彼はニコリと笑い、「充電だ」と言って、私の唇を奪った。

彼は緊張を紛らわそうと私にキスを落とす。いつものキスと違い、動きがぎこちない。

私は彼の唇の動きを通し、緊張するキモチを感じ取った。

「んっ…はぁ・・・」

継ぎ間に漏れる私の声とキスの音が室内に響く。

下腹部に感じる甘い疼き。
今、感じてもお預け。

いつまで経っても、終わらないキス。
私の方が時間を気にして、彼の胸板を叩く。


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