子連れシンデレラ(2)~スパダリ社長の独占欲は極上の愛~
「そんなに強く叩かなくてもいいじゃないか・・・凛香」

グロスが剥げる程、唇を吸われた。
彼は自分の唇に付いたグロスを舌先と指で拭う。

そして、キュッとネクタイを軽く締め直した。
「行くぞ…凛香」

「はい」

「その前に、もう一回キスさせて・・・」

「ダメです」
御名残惜しいのか彼の方がキスを強請った。私はダメだと強い口調で返した。
すると彼の上着のポケットに忍ばせたiPhoneが振動する。

「黒沼だな・・・」



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