子連れシンデレラ(2)~スパダリ社長の独占欲は極上の愛~
オトナばかりのパーティーで、駿介君は退屈していた玲也の子守りを快く引き受けてくれた。
私と柊也さんは吉良CEOの元へと急ぐが、『筒見リゾートマネジメント』の取締役である彼はあちこちから声を掛けられ、その度に足を止めて、話をする。
律儀な柊也さんは粗相のないようキチンと挨拶を交わし、お喋りもするもんだから、吉良CEOの元にたどり着くのに三十分ほど時間がかかった。
「すいません…直ぐに妻を要して挨拶したかったのですが…他の方々との挨拶に時間がかかってしまって…吉良CEO」
「別に…構わないよ…」
「ホテルの玄関でも筒見社長と一緒に立っていたね…君が社長夫人か?」
「はい…彼の妻であり秘書の凛香です」
「へぇー妻と秘書を兼任か・・・公私と共に筒見社長をサポートしてるんだね。感心するね。凛香さん…その上美人で名前も素敵だ…俺は自己紹介しなくてもいいよな…」
「はい…」
「では、俺も妻を紹介しよう…隣に居るのが妻の明都(アキト)だ」
「妻の明都です」
「ご子息のおかげで…玲也も退屈せずにパーティーを楽しんでいます」
「…でも・・・二人の姿が見えないけど…」
明都さんは周りを見渡す。
「おいっ!?黒沼」
柊也さんは明都さんに言葉に素早く反応して、近くに居た黒沼さんを呼んだ。
「玲也と駿介君は何処に行った??」
「先ほどまで・・・あそこに…」
黒沼さんは二人の居た場所に目を遣る。
「あれ、居ないですね…」
私と柊也さんは吉良CEOの元へと急ぐが、『筒見リゾートマネジメント』の取締役である彼はあちこちから声を掛けられ、その度に足を止めて、話をする。
律儀な柊也さんは粗相のないようキチンと挨拶を交わし、お喋りもするもんだから、吉良CEOの元にたどり着くのに三十分ほど時間がかかった。
「すいません…直ぐに妻を要して挨拶したかったのですが…他の方々との挨拶に時間がかかってしまって…吉良CEO」
「別に…構わないよ…」
「ホテルの玄関でも筒見社長と一緒に立っていたね…君が社長夫人か?」
「はい…彼の妻であり秘書の凛香です」
「へぇー妻と秘書を兼任か・・・公私と共に筒見社長をサポートしてるんだね。感心するね。凛香さん…その上美人で名前も素敵だ…俺は自己紹介しなくてもいいよな…」
「はい…」
「では、俺も妻を紹介しよう…隣に居るのが妻の明都(アキト)だ」
「妻の明都です」
「ご子息のおかげで…玲也も退屈せずにパーティーを楽しんでいます」
「…でも・・・二人の姿が見えないけど…」
明都さんは周りを見渡す。
「おいっ!?黒沼」
柊也さんは明都さんに言葉に素早く反応して、近くに居た黒沼さんを呼んだ。
「玲也と駿介君は何処に行った??」
「先ほどまで・・・あそこに…」
黒沼さんは二人の居た場所に目を遣る。
「あれ、居ないですね…」