子連れシンデレラ(2)~スパダリ社長の独占欲は極上の愛~
「会場から外には出ないでと駿介に言ったのに…」


吉良CEO側、ホテル側も大勢のボディガードと警察官を投入していると言うのに、二人の子供の行方を誰も知らなかった。


柊也さんは従業員を集めて聞き取り調査を開始した。
ボディガードの一人が吉良CEOの部屋を確認。二人の所在を確認して、二人を部屋から連れだして、私達の元に連れて来た。


「…吉良CEO…ご子息と筒見社長のご子息は部屋に居ました」

「駿介…何してんの?パパもママも心配したんだから…」
「でも・・・明都君が駿介にカードキーを持たせたんだ。君が悪い」
「すいません…」

「ダディ、ゴメンなさい…玲也君が猫見たいって言うから…」


玲也はアンバーの瞳に毛並みの短い仔猫を抱っこしていた。

「この猫は?」

「『クレオパトラの愛した猫』として有名なエジプト原産のアビシニアンのクレオだ。そっか…筒見社長のご子息はクレオを気に入ったのか…駿介…クレオを玲也君にあげなさい」

「分かった。ダディ…玲也君にクレオをあげる」

「いいの??ママ…猫貰ったよ…」



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