子連れシンデレラ(2)~スパダリ社長の独占欲は極上の愛~
伊集院先生は用件だけ伝え、一礼して病室を出て行った。

柊也さんの顔には一抹の不安が見える。

「そう思い詰めた顔しない方がいいですよ…社長」
全てを知る黒沼さんが柊也さんを励ます。

「そうだな…」

「パパ…」

「何…大丈夫だ・・・俺は凛香と玲也を置いて、逝かない…」
「え、縁起でもない言い方止めて下さい!!…柊也さん」

「凛…香!?」

「ゴメンなさい…柊也さん」

一番辛いのは柊也さんなのに。

私は自分の昂ったキモチを優先してしまい、思わず彼を怒ってしまった。

「ちょっと…お手洗いに行っています」

と私は病室を一人で飛び出してしまった。

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