子連れシンデレラ(2)~スパダリ社長の独占欲は極上の愛~

「じゃ俺達はこれで…紗羅夫人…」

「二十四時間一緒だなんて…私でも焼けるわ…仕事頑張ってね…凛香」

「うん…じゃまたラインしますね…」

「待ってる…」
紗羅さんはサバサバした男っぽい性格で、女性特有の陰険さはなかった。
私にも気軽に声を掛けてくれて、今では一番のママ友達。

そして、紗羅さんは何も知らない私に幼稚園のコトを色々と教えてくれた。
幼稚園内のママ友たちはとても仲間意識が強く、ママカーストも熾烈で、隣のさくら組にはボスママが居て、週二回、開催されるママミーティングに出席することが鉄則で、ミーティング参加できなくなるので、就業は禁止らしい。
過去に隠れて、パートに出ていたママがそのボスママにバレ、酷い苛めを受けて、退園したとか。


私がもし、さくら組だったたら、そのボスママに苛められ、直ぐに玲也は退園していたかもしれない。
紗羅さんの存在は私と玲也にとってはとても有難い存在だった。




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