子連れシンデレラ(2)~スパダリ社長の独占欲は極上の愛~
「んっ?」

ふと見れば、玲也はソファにカラダを預け、眠っていた。

俺と凛香が天空島で恋をして、玲也が生まれた。

―――手術は成功したが、俺は大切な人のコトを忘れてしまった。

俺は彼女の為に生きようと誓ったのに。

彼女のコトを忘れ、仕事人間に戻ってしまった。


「遅くなりました…すいません…柊也さん」

黒沼が凛香を連れて戻って来た。

「おやおや・・・玲也君はお眠りですか…」

「あぁ」

黒沼が上着を脱ぎ、そっと玲也のカラダの上に掛けてくれた。

「ありがとう…黒沼」

「いえ…じゃ俺は少し外に出てますね」

「あぁ」

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