子連れシンデレラ(2)~スパダリ社長の独占欲は極上の愛~
俺達家族に気を利かせて、黒沢は病室を出て行く。

凛香もベット脇に置かれたソファ椅子に腰を下ろした。

「凛香には俺の病気の詳しいコトは教えてなかったよな…」

「いえ…難しい手術で成功率は低いと訊きました」

「まぁな…生存率も低いと言われていた…でも・・・まぁ―・・・術後の病理検査でステージ3と診断された…それでも、二十三パーセントだ…俺はその低い生存率の中…こうして生きている…生きてるだけで奇跡なのかもしれない…」

「柊也…さん」

「…でも、俺には家族がいる。そう簡単には死なないぞ…凛香と玲也の為に生きる」
「・・・」

「・・・君を置いて死んだ…俺と瓜二つの拓郎さんの為にも君よりも長く生きる…」

「ありがと…柊也さん」

俺の言葉で凛香の瞳から涙が溢れた。

「凛…香」

「愛してるよ…」

俺は彼女に愛を囁いた。



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