ズルくてもいいから抱きしめて。
今日は、仕事の話をしに元彼の慎二と会う約束をしている。
慎二は、“shin”という謎のベールに包まれた写真家だった。
まさか彼が“shin”だったなんて、知った時はすごく驚いた。
でも、ちゃんと夢を叶えていたことがとても嬉しかった。
賞を取っても表舞台に出てこないのは、やはり車椅子が原因だろうか?
今までどの出版社とも仕事をして来なかった彼が、わざわざ私(元カノ)のいる出版社と仕事をするだろうか?
今回はなかなか手強そうな案件だな、、、
◇
もう昼休みか、、、
約束は15時間だけど、移動時間を考えると今から出発した方が良いかな。
出先で昼食を取った方が、ゆっくり食べられそうだ。
樹さんも一緒に行くって言ってたけど、、、
そういえば、今日は全然デスクに戻って来ないし、連日会議続きで忙しそうだな。
私はとりあえずメッセージを入れて、出掛ける支度を始めた。
しばらくすると、大きな物音が聞こえた。
ガチャッ!!
バタン!!
「良かった!まだ居た!!」
樹さんは勢い良く部署のドアを開け、大慌てでこちらにやってきた。
「うわっ!そんなに慌てなくても良かったのに、、、会議長かったですね〜」
「あの年寄連中マジで話が長過ぎ!散々喋ったくせに、昼休みになった途端に終わらせやがんの!」
樹さんは朝イチからずっと会議に出ていたので、かなりお疲れの様子だった。
「まぁまぁ、、、お疲れ様でした。無理について来なくても良かったのに。」
「、、、まぁ、一応な。ほら、行くぞ!」
樹さんは鞄を持ってさっさと歩き始めたので、私は急いで後を追った。
慎二は、“shin”という謎のベールに包まれた写真家だった。
まさか彼が“shin”だったなんて、知った時はすごく驚いた。
でも、ちゃんと夢を叶えていたことがとても嬉しかった。
賞を取っても表舞台に出てこないのは、やはり車椅子が原因だろうか?
今までどの出版社とも仕事をして来なかった彼が、わざわざ私(元カノ)のいる出版社と仕事をするだろうか?
今回はなかなか手強そうな案件だな、、、
◇
もう昼休みか、、、
約束は15時間だけど、移動時間を考えると今から出発した方が良いかな。
出先で昼食を取った方が、ゆっくり食べられそうだ。
樹さんも一緒に行くって言ってたけど、、、
そういえば、今日は全然デスクに戻って来ないし、連日会議続きで忙しそうだな。
私はとりあえずメッセージを入れて、出掛ける支度を始めた。
しばらくすると、大きな物音が聞こえた。
ガチャッ!!
バタン!!
「良かった!まだ居た!!」
樹さんは勢い良く部署のドアを開け、大慌てでこちらにやってきた。
「うわっ!そんなに慌てなくても良かったのに、、、会議長かったですね〜」
「あの年寄連中マジで話が長過ぎ!散々喋ったくせに、昼休みになった途端に終わらせやがんの!」
樹さんは朝イチからずっと会議に出ていたので、かなりお疲れの様子だった。
「まぁまぁ、、、お疲れ様でした。無理について来なくても良かったのに。」
「、、、まぁ、一応な。ほら、行くぞ!」
樹さんは鞄を持ってさっさと歩き始めたので、私は急いで後を追った。