ズルくてもいいから抱きしめて。
その日の就業後、私は意を決して橋田さんに声を掛けた。
「あの、橋田さん!お話があって、少しだけお時間作って頂けないですか?」
「えぇ、、、分かったわ。この時間なら誰も来ないだろうし、カフェスペース行って話しましょうか。」
橋田さんは少し驚いたような表情をしたけれど、すぐにどこか納得したような表情に変わった。
「話って、天城君のことよね?」
椅子に座るなり、先に言葉を発したのは橋田さんの方だった。
「えっ、、、もしかして、橋田さんご存知だったんですか?」
「えぇ、確信したのは最近だけど、以前から“もしかして”とは思ってた。だって好きな人のことだもの、、、すぐに気付いちゃった。」
「そうだったんですね、、、。今まで隠してて、すみませんでした。」
「ううん。私の方こそ、大人気ない態度を取ってしまってごめんなさい。私ね、、、天城君を好きだって自覚してから自然と彼を目で追うようになってた。そしたら、彼は彼であなたの事ばかり見てて、“あぁ、天城君は神崎さんのことが好きなんだな”って気付いたの。最初は片想いだったみたいだけど、今回一緒に仕事するようになって2人の雰囲気が前と違ってて、それで“付き合ってる”って確信したの。告白したのは私なりのケジメを付けるため。」
そう言って、橋田さんは少し寂しそうな顔をした。
「私、今回橋田さんと仕事で御一緒してすごく不安だったんです。橋田さんは美人で仕事も出来て、天城さんからも信頼されてる。橋田さんに比べて自分は劣ってるって感じてたんです。私なんかが天城さんの隣に居て良いのかな?釣り合ってないって、、、。でも、やっと気付きました。誰かと比べたりする必要なんかないって。私、天城さんが好きです!橋田さんに負けません!」
やっと言えた。
ずっとモヤモヤしていた心がスッと晴れたように、今は堂々と橋田さんの前に居られる。
「ふふっ、、、。天城君があなたを好きになったのは、そういう素直な所なのかもね。もう心配しなくて大丈夫よ。天城君のことは好きだけど、神崎さんのことも可愛くて大好きなの。あなたから彼を取ろうなんて思ってないから安心して。これからも仲良くしてくれると嬉しいわ!」
お互い心の内を話せたことでスッキリしたのか、私たちは笑顔で握手を交わした。
「あの、橋田さん!お話があって、少しだけお時間作って頂けないですか?」
「えぇ、、、分かったわ。この時間なら誰も来ないだろうし、カフェスペース行って話しましょうか。」
橋田さんは少し驚いたような表情をしたけれど、すぐにどこか納得したような表情に変わった。
「話って、天城君のことよね?」
椅子に座るなり、先に言葉を発したのは橋田さんの方だった。
「えっ、、、もしかして、橋田さんご存知だったんですか?」
「えぇ、確信したのは最近だけど、以前から“もしかして”とは思ってた。だって好きな人のことだもの、、、すぐに気付いちゃった。」
「そうだったんですね、、、。今まで隠してて、すみませんでした。」
「ううん。私の方こそ、大人気ない態度を取ってしまってごめんなさい。私ね、、、天城君を好きだって自覚してから自然と彼を目で追うようになってた。そしたら、彼は彼であなたの事ばかり見てて、“あぁ、天城君は神崎さんのことが好きなんだな”って気付いたの。最初は片想いだったみたいだけど、今回一緒に仕事するようになって2人の雰囲気が前と違ってて、それで“付き合ってる”って確信したの。告白したのは私なりのケジメを付けるため。」
そう言って、橋田さんは少し寂しそうな顔をした。
「私、今回橋田さんと仕事で御一緒してすごく不安だったんです。橋田さんは美人で仕事も出来て、天城さんからも信頼されてる。橋田さんに比べて自分は劣ってるって感じてたんです。私なんかが天城さんの隣に居て良いのかな?釣り合ってないって、、、。でも、やっと気付きました。誰かと比べたりする必要なんかないって。私、天城さんが好きです!橋田さんに負けません!」
やっと言えた。
ずっとモヤモヤしていた心がスッと晴れたように、今は堂々と橋田さんの前に居られる。
「ふふっ、、、。天城君があなたを好きになったのは、そういう素直な所なのかもね。もう心配しなくて大丈夫よ。天城君のことは好きだけど、神崎さんのことも可愛くて大好きなの。あなたから彼を取ろうなんて思ってないから安心して。これからも仲良くしてくれると嬉しいわ!」
お互い心の内を話せたことでスッキリしたのか、私たちは笑顔で握手を交わした。