メランコリースクール
素直になれない自分が本当に嫌だ。でも、ウィリアムはこんなあたしにも優しくしてくれる。否、彼の場合は色んな人に優しい。ツンツンしてるあたしとは大違いだ。
そんな彼をいつの間にか好きになって、「恋が何かわからないから」って可愛い女の子の告白を断っているところを見て安心して、でも素直にちっともなれなくて……。色々考え込んでいるうちに眠れなくなって朝を迎えることが最近は多い。
「また寝れないじゃない……」
ウィリアムに聞こえないようにポツリと言う。そんな彼はさっきの位置で何もなかったかのようにギターを弾きながら歌っている。その楽しそうな笑顔に、またドキッとした。恋ってどうしてこんなにもドキドキして苦しいんだろう。
ジッと見ていたらまた目が合った。そして「よく目が合うね」とウィリアムが笑う。あたしは今度こそ素直になろう、と自分に言い聞かせながら口を開いた。
「あ、あんたのギターと歌すごく素敵で……。それだけよ?ギターと歌が上手って意味なんだからね?」
そんな彼をいつの間にか好きになって、「恋が何かわからないから」って可愛い女の子の告白を断っているところを見て安心して、でも素直にちっともなれなくて……。色々考え込んでいるうちに眠れなくなって朝を迎えることが最近は多い。
「また寝れないじゃない……」
ウィリアムに聞こえないようにポツリと言う。そんな彼はさっきの位置で何もなかったかのようにギターを弾きながら歌っている。その楽しそうな笑顔に、またドキッとした。恋ってどうしてこんなにもドキドキして苦しいんだろう。
ジッと見ていたらまた目が合った。そして「よく目が合うね」とウィリアムが笑う。あたしは今度こそ素直になろう、と自分に言い聞かせながら口を開いた。
「あ、あんたのギターと歌すごく素敵で……。それだけよ?ギターと歌が上手って意味なんだからね?」