プリキュア☆アースリレーションズ
1st Story-出会いと芽生え
20XX.3.3.Mon
昨夜の雨は上がり、細くまっすぐな朝日がベッドに注いできた。
三度目のスヌーズでやっと起き上がり、時計に目をやる。
「15分遅刻、やらかした」
起き上がってみると、枕元に何やら見覚えのないぬいぐるみの姿がある。
「…なんだろ」
持ち上げてみた。桃色の子犬で、薄黄色のマントを羽織っている。
「おばあちゃんに訊いてみるか」
そのままぬいぐるみを抱えて祖母が待つリビングに行こうとした。
『…ベラ』
どこからか声がする。
『家族には言わないで欲しいベラ、』
声の主はぬいぐるみだった。
「…喋った!?」
思わず小さな悲鳴を上げる。
『君は今から学校に行くはずベラ、私のことは学校で話すベラ、だから私を学校に連れて行って欲しいベラ』
ぬいぐるみは必死に話している。
「わ、分かった」
何が何だかわからなかったが、起き抜けで冴えない頭にただならぬ何かを感じる。とりあえずぬいぐるみのお願いを受け入れることにした。
冷え込む晴れた朝の寝室、これが二人の出会いだった。
昨夜の雨は上がり、細くまっすぐな朝日がベッドに注いできた。
三度目のスヌーズでやっと起き上がり、時計に目をやる。
「15分遅刻、やらかした」
起き上がってみると、枕元に何やら見覚えのないぬいぐるみの姿がある。
「…なんだろ」
持ち上げてみた。桃色の子犬で、薄黄色のマントを羽織っている。
「おばあちゃんに訊いてみるか」
そのままぬいぐるみを抱えて祖母が待つリビングに行こうとした。
『…ベラ』
どこからか声がする。
『家族には言わないで欲しいベラ、』
声の主はぬいぐるみだった。
「…喋った!?」
思わず小さな悲鳴を上げる。
『君は今から学校に行くはずベラ、私のことは学校で話すベラ、だから私を学校に連れて行って欲しいベラ』
ぬいぐるみは必死に話している。
「わ、分かった」
何が何だかわからなかったが、起き抜けで冴えない頭にただならぬ何かを感じる。とりあえずぬいぐるみのお願いを受け入れることにした。
冷え込む晴れた朝の寝室、これが二人の出会いだった。
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