My life〜鎖を解いて〜
「美月、いつも勉強しているよな」
空き教室の椅子に向かい合って座り、上原先生がそう言う。私は俯きながら頷く。両親から「話す暇があるなら勉強しろ」と言われ続け、私は休み時間も勉強するようになった。誰とも話さず、ずっと……。だから嫌でも目につくだろう。
「いや、勉強することが悪いわけじゃない。美月は努力してテストでいつもいい点を取っているわけだし……。でも、美月はいつも苦しそうで気になってたんだ。体育祭や文化祭も休んでるし」
学校行事には参加させてもらったことがない。両親が「そんなもの無意味」と言って……。ずっと家で勉強していた。
「勉強をしたくないのにしているなら、何か事情があるんじゃないかと思ってな」
上原先生の心配げな顔に、私は心が震えるのを感じた。両親にだってそんな顔をされたことがない。こんな私を心配してくれる人、いるんだ……。
「先生、私……」
気が付けば、私は先生に打ち明けていた。両親のこと、勉強のこと、したいことが何もないこと、全部……。話せば話すほど涙があふれて止まない。
空き教室の椅子に向かい合って座り、上原先生がそう言う。私は俯きながら頷く。両親から「話す暇があるなら勉強しろ」と言われ続け、私は休み時間も勉強するようになった。誰とも話さず、ずっと……。だから嫌でも目につくだろう。
「いや、勉強することが悪いわけじゃない。美月は努力してテストでいつもいい点を取っているわけだし……。でも、美月はいつも苦しそうで気になってたんだ。体育祭や文化祭も休んでるし」
学校行事には参加させてもらったことがない。両親が「そんなもの無意味」と言って……。ずっと家で勉強していた。
「勉強をしたくないのにしているなら、何か事情があるんじゃないかと思ってな」
上原先生の心配げな顔に、私は心が震えるのを感じた。両親にだってそんな顔をされたことがない。こんな私を心配してくれる人、いるんだ……。
「先生、私……」
気が付けば、私は先生に打ち明けていた。両親のこと、勉強のこと、したいことが何もないこと、全部……。話せば話すほど涙があふれて止まない。