私の堕天使さま!
プロローグ

天使おとされる



「はぁ⁉︎ ちょ、それ、マジ⁉︎」


 青年のよく通る、慌てた声が辺りに響き渡る。


「マジもマジ、大マジだ。次の候補はいるから心配はいらぬ」


 老年の男性の落ち着いた声が諭すように返した。


「そんな心配してねぇし、あんたが大マジとか似合わない、じゃなくて、待っ—」

「健闘を祈るぞ、我が子よ」


 抵抗の声も虚しく、老年の男性は笑顔で無慈悲な決断を告げた。


「いやいやいやいや、ちょっ、ってうわあぁぁぁぁ!」



 青年の声は暗い闇の中へと、おちていった。

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