私の堕天使さま!


「あたし諦めないから!」


 それなのに、あろうことか美女は捨て台詞を残しこちらに走って来た。

 慌てて隠れる場所を探すが間に合いそうにない。


「‼︎」

「……あ」


 隠れる場所を探し挙動不審になっていると、

涙を浮かべた美女と目が合ってしまった。

 苦笑いの私と、こちらを強く睨む彼女。


「立ち聞きなんて最低ね」

「違っ——」


 それだけ言うと、彼女は私の弁解も待たずに校舎へと消えて行った。


「行っちゃった」


 なんか今日はついてない。

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