アクマの果実
なんだか不穏な忠告受けちゃったな...。

...ん??


なんだか家の辺り騒がしいな...。



って、


「え!?!?」

自宅が煙を上げてる!!!??


駆けつけると、隣の家の火が、こっちに燃え移ってしまっている...。


「お宅の方ですか?」

と、消防の人に声かけられたけど、呆然としていて口を開けながら、頷くことしかできなかった。


え...これ、どうするの、これ...。

というか、両親は無事...なんだろうか。

とりあえず、電話しなくちゃ...。


「もしもし、父さん母さん無事!?」

「無事だよ。今近所の人に電話もらったんだけど、
なんか、家焼けちゃったんだって?」

「そうだよ!今どこ!?」

「どこって、父さんも母さんも今出張で海外にいるって言っただろ?」

「は!?そんなこと聞いてないんだけど。
というか今すぐ戻ってきて!
家燃えてんだよ!?」

「そうはいってもな。
どうしても明日の仕事は外せないんだよ。
帰るのは3日か4日あとになりそう。」

「はぁ...?
私はどうすればいいわけ!?
家...もう燃えちゃっていられないの!!」

「申し訳ないけど、ホテルとかにいてもらえる?
後処理の手続きとかは帰ってきてからやるからさ。じゃ。」


...。



なんでこんなに家の人呑気なわけ!?

思い出のマイホームだよ??

私、ほぼ身一つだよ!?

なんなん、まじで!!!
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