アクマの果実
「失礼...します。」

...。

見たところ、普通のマンションの一室。

よかった。

変なゲテモノとか飾ってなくて...。

人が食うもん置いてあるのかな...。

「河津さん?
どうしたんですか?」

秌場がひょこっと顔を出す。

「えっと...家が、燃えてしまいまして...。」

「そうなんですか!?
それは大変ですっ!
できれば復旧を手伝いたいんですが...スタミナ不足で...。」

安澄説によればお前が原因らしいけどな。

まあ、でも悪気があるわけじゃなさそうだし。

まあ、突如私がお邪魔しちゃうのは変わらないもんな...。

「あの、お邪魔だけして悪いんで、夜ご飯、よければ作ります。」

「ほんとですか!?」

2人とも、そんなにキラキラした目で見ないで...?

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