アクマの果実
ガシャン!

「!!

今の聞こえたか??ポルターガイストだよ!!」

「やっぱり一度に誘いをかけちゃうと大勢で移動しちゃうので混み合って音を立ててしまうんですよね。」

「そうだな。ここ道が狭いから。
でも皆乗り気ではあるみたいだ。」

「しっ、静かに。
今、何か声がきこえなかったか?」

「先輩の1人がやっほーって声かけてました。」

「ああ。孔雀先輩のこと気に入ってるみたいだな。」

...。

「なあ、河津。
こいつらさっきからやる気あるのか?」

「あります。ただ、ちょっと2人は霊感が強いというか...。」

「なに!?
お前たち幽霊が見えるのか??」

「はい。」

「なんだ、それを先に言えよ。」

「前からそう言ってるつもりでしたけど。」

「そうなのか。
残念ながら俺は霊感が強いわけじゃなくてだな...。幽霊を感じるためにはこうやって儀式をしなきゃいけないんだよ。」

「やっぱりそうですよね。」

「でもお前たちがいてくれて助かった。
お前たち幽霊と会話もできるんだろ。」

「はい。皆でウノをやりたいって。」

うそでしょ?
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