囚われのサンドリヨンと舞踏会
ワルツなど踊れるのか、フローラは自身がなかった。しかし何故か体は音楽が鳴り出すとずっと前からワルツを知っていたかのように踊り出す。これにはフローラ自身も驚いた。
「容姿だけでなくダンスも美しい……。あなたはやはり素晴らしい人です」
青年に褒められ、フローラは「ありがとうございます」と笑う。この状況が現実のものなのかはわからない。それでも、夢の中だけでもお姫様になっていたいと思った。
「姫様、お召し替えを」
青年とワルツを踊った後、フローラは地味な格好の使用人二人に声をかけられる。フローラは「失礼します」と青年に頭を下げて使用人のあとに続いた。
「わあ……!」
舞踏会の会場からすぐのところにある部屋の中に入った刹那、フローラの顔は笑顔になった。部屋には何十着もの美しいドレスや髪飾り、ネックレスなどが並べられている。
「姫様、どちらのドレスになさいますか?」
使用人の一人に訊ねられ、フローラは「どうしようかしら……」と言いながらドレスを手に取っていく。どのドレスも美しく、迷ってしまうのだ。
「容姿だけでなくダンスも美しい……。あなたはやはり素晴らしい人です」
青年に褒められ、フローラは「ありがとうございます」と笑う。この状況が現実のものなのかはわからない。それでも、夢の中だけでもお姫様になっていたいと思った。
「姫様、お召し替えを」
青年とワルツを踊った後、フローラは地味な格好の使用人二人に声をかけられる。フローラは「失礼します」と青年に頭を下げて使用人のあとに続いた。
「わあ……!」
舞踏会の会場からすぐのところにある部屋の中に入った刹那、フローラの顔は笑顔になった。部屋には何十着もの美しいドレスや髪飾り、ネックレスなどが並べられている。
「姫様、どちらのドレスになさいますか?」
使用人の一人に訊ねられ、フローラは「どうしようかしら……」と言いながらドレスを手に取っていく。どのドレスも美しく、迷ってしまうのだ。