ずっとそばに 2
「ちょっと………翔馬っ、そんなとこダメ」
「嫌だった…? 」
「嫌なわけない…………でも…」
私がつまらないこと気にしているから、
翔馬に変なところにキスさせちゃった…。
翔馬は傷を汚いなんて思う人じゃないのは知っているけど
ここに触れるのは、普通なら少しはためらったりするはずなのに………何の迷いもなくされたんだもん…。
もうどこを見たら良いのかわからなくて視線を揺らしていると
髪の毛を軽く撫でられる。
「なら良いじゃん。
俺がここにキスしたくなっちゃったの 」
「嘘…? 気を使わなくて平気だよ 」
「わかった。
じゃあ、陽菜に気を使わないでもう一回するね 」
いたずらっぽく笑う翔馬の顔が少し見えたと思ったら、
すぐに胸に温かさを感じた。
今度はチュッと吸われる、そんな感覚まで…