ずっとそばに 2

「秋元 陽菜さんです

いろいろわからないこととかあると思うのでみんな教えあげて下さい 」


そんな私の様子を見て、変わりに紹介してくれる先生。



「秋元さんは、後ろの空いている席に座ってね 」


「…はい 」


みんなの視線が怖くて、下を向いて席にいき、

座って身を縮こませた。



こんな暗い顔してたら、ダメなのに…


そう思っていても、
翔馬といるときのように笑顔が作れない。



暗い雰囲気が出ているから、ホームルームが終わっても、誰かに話しかけられたりはしなかった。



1時間目は始業式があるから、私の存在は無いかのように

みんな教室から出ていってしまった。



友達とかできたら楽しそうだと思うけど

話しかけられても、うまく返せる自信は全くないから、



話しかけられなくて少しホッとしている自分もいる。



悪口言われたり、何かされなければ私はそれで良い…





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