ずっとそばに 2
でも………
「秋元さんって暗いよね 」
「そうだね。あまり話しかけられたくないみたいだし」
「そういえば秋元さん、始業式も出てなかったよ 」
1時間目が終わった後の休み時間、
教室に入ろうとすると、クラスメイトのそんな声がした。
私のこと言ってるよ…
体温が一気に冷えていく感じがして、トイレに逃げ込んだ
始業式に出てないのもみんなからサボりだと思われているよね………
真冬の体育館で1時間立っているのは、
体に負担かけるという理由で、
翔馬が学校に連絡して保健室にいさせてもらうようにお願いしてくれたんだけど、
持病のことなんて知っている人いないから、
みんなの中ではただサボる悪い人になっているはず…
『秋元さん、またサボり? 』
『いい加減にしたら。いるだけで、超迷惑 』
目を閉じれば思い出される過去の記憶。
胸がキリキリと痛んで
怖い、すごく怖い…
さっきのクラスの子たちは、私のことサボりとは言ってなかった
でも、また、いじめられるかもしれないなんて想像してしまうと
涙がポロポロ零れてきた。