ずっとそばに 2
「秋元さんって、変わっているよね…」
「ひとりでいたいんだよ 」
「でも、今の少し感じ悪いよね… 」
どこかから聞こえるそんな声。
ほら、やっぱり。
逃げたりした私が悪い。
でも、数人の人に囲まれると責められているように感じて怖いの。
いじめられたことを思い出すの
クラスのみんなが
怖い。
あのときの気持ちを。
それなのに…
気がつくと私にばかり目が集まってた。
やだよ。見ないでよ。
私の様子を伺いながら笑う人もいれば、
ただ見つめる人もいて。
その視線に耐え切れず、
私は机に頭をくっつけた。
いじめがいつ始まってしまうのか、
考えるだけで恐ろしい。
小学校でも前の中学校でも、
暗い私に対するいじめは起きたことだし………
私にはいじめられる要素しかないもん。
今のは悪口というものじゃないのかもしれないけど、
これから悪口言われたり、
物がなくなったりするかもしれない
私、やっていけるのかな。
しっかりしないとなのに、臆病な気持ちが溢れ出す…
私って本当に弱いな…
もっと、もっと、
強ければ
何でもできて明るい子なら。
翔馬といるとき以外の時間も楽しくて
翔馬に心配かけないで済むのに。