ずっとそばに 2
言えない悩み
その夜…
ガチャリ…
「ただいま ! 」
玄関のドアが開く音とともに、翔馬が帰ってきた。
学校から帰ってきてからは、宿題とかしてから
夕飯作った。
料理なんてほとんどしたことなかったから、かなりそれに時間がかかったみたいで
時計をちらっと見ると、夜の8時過ぎ。
「陽菜、いる? 」
「うん、…翔馬、おかえり 」
リビングのドアが開けられて、翔馬の姿が見えるときがホッとする瞬間。
スーツ姿の翔馬に飛びつく。
気持ち良い翔馬の温もり…
疲れた体も心も癒やされる。
「陽菜、…? 今日大丈夫だった?学校?」
「う、…うん 」
学校という言葉を聞くだけで、
ビクッと反応してしまう体。
ぎこちなくなったけど、別に嘘じゃない…
酷いことされたとかは今のところないから。
少し『暗い 』とか陰で言われているくらい。
それが以上なほど気になって
私が変な想像をして、
一人で怯えてしまっているだけだから…