ずっとそばに 2
「陽菜、そんなことで、謝らなくて大丈夫だよ。
ご飯食べたらいっしょに勉強しよう 」
「…うん 」
良かった。 ごまかせた。
結局勉強教えてもらうから翔馬の時間とってしまうけど
変な悩み言わないですんだから、胸をなでおろす。
「スパルタで教えるから 」
「えっ、………」
「うそ、優しく教えてあげる 」
「ありがとう。
あっ、ご飯ならもう作ってある…
酷いものだけど………」
キッチンに向かおうとする翔馬を呼び止めて、
リビングのテーブルに遠慮がちに引っ張った。
「酷いものって………そんなことないと思うよ
陽菜の料理なんて俺は嬉しい 」
「失敗しちゃったよ……… たぶん不味い 」
ご飯作ったとか言っても、本当に大したものじゃない。
肉野菜炒めと、味噌汁とご飯。
おかずも翔馬には少ないと思うし
肉野菜炒め少し焦がしちゃった…