ずっとそばに 2

「何か学校で嫌なことあった? 」


「ううん……… 」


「じゃあ、頑張って行こうよ 」


「うん、…変なこと言ってごめんなさい 」


うつむきながら、怯えているかの表情をする陽菜をギュッと抱きしめて、髪を撫でる。




「陽菜には、助けてくれる人がたくさんいるから、何も怖がらなくて大丈夫だよ 」


「うん……… 」



「もし、学校で嫌なことがあったら、担任の三上先生に相談して? 俺の友達だから 」


「わかった…」


もちろん俺が陽菜の一番の味方になる。


それを伝えるかのように、陽菜の頬を撫でると、
顔をあげてくれてしっかりと目が合った。



そしてしばらくの間、お互いに顔を見合わせていると

だんだんと陽菜の目がトロンとしてくる。



「眠そうだな。明日も早いからそろそろ寝ようか? ベットまで抱っこするね 」


「うん… 」


スッと陽菜のことをお姫様抱っこして、

寝室に連れていく。


「陽菜、おやすみ 」


そう呟いて、ベットの中に入れたときには、陽菜はスース寝息を立てて眠っていた。


< 36 / 102 >

この作品をシェア

pagetop