ずっとそばに 2
「何か学校で嫌なことあった? 」
「ううん……… 」
「じゃあ、頑張って行こうよ 」
「うん、…変なこと言ってごめんなさい 」
うつむきながら、怯えているかの表情をする陽菜をギュッと抱きしめて、髪を撫でる。
「陽菜には、助けてくれる人がたくさんいるから、何も怖がらなくて大丈夫だよ 」
「うん……… 」
「もし、学校で嫌なことがあったら、担任の三上先生に相談して? 俺の友達だから 」
「わかった…」
もちろん俺が陽菜の一番の味方になる。
それを伝えるかのように、陽菜の頬を撫でると、
顔をあげてくれてしっかりと目が合った。
そしてしばらくの間、お互いに顔を見合わせていると
だんだんと陽菜の目がトロンとしてくる。
「眠そうだな。明日も早いからそろそろ寝ようか? ベットまで抱っこするね 」
「うん… 」
スッと陽菜のことをお姫様抱っこして、
寝室に連れていく。
「陽菜、おやすみ 」
そう呟いて、ベットの中に入れたときには、陽菜はスース寝息を立てて眠っていた。