ずっとそばに 2
「私も秋元さんと仲良くしたい。
私、美緒。それでこっちの子は私の親友の愛美」
振り返ってみると目鼻立ちがしっかりしてて、美人な子が私とノートを貸してくれた子を交互に見ながら話していた。
「え?私なんかが 仲良くしいいの? 」
目の前にいる2人の女子は明るくて私とは正反対。
しかも誰とでも友達になれそうなタイプなのに
どうして…?
「いいに決まっているじゃん 」
「私達、秋元さんが気にいったの
あっ、下の名前で呼んでいい? 」
「うんっ 」
2人のテンションの高さに流されるように、返事をしてしまった。
私なんかと言う気持ちも残っていたけど、内心すごく嬉しかったから…
「やったー。陽菜これからよろしくね 」
「美緒ばっか陽菜と手繋いでズルい 」
私の手を取り合う2人。
それがなんか面白くて自然と笑みが溢れてしまった。
「陽菜が笑った、やっぱ可愛いな 」
「本当だ。あっ、もうすぐ授業始まるからまた放課後ね 」