ずっとそばに 2
丁度、チャイムが鳴って先生が入ってきたから、少し席が遠い美緒ちゃんは席に戻ってしまった。
「次、三上先生の授業だから、そんなに急いで戻らなくても怒られないのに 」
チラッとそう言いながらも、隣の席に座る、愛美ちゃん
自分の席に座ってから、黒板の方に視線を移すと、
担任の三上先生が私の方を見て微笑んでくれた気がした
そんな時。
『陽菜には、助けてくれる人がたくさんいるから 』
ふと、翔馬が昨日言ってくれた言葉を思い出す。
翔馬の言った通りだ。
でも、私は翔馬が一番だから、
今すぐ無性に会いたい………。
友達ができたってすぐに報告したい。
早く、早く、夜になって、翔馬と笑い合いたい。
けど、スマホを見ても何も連絡ないんから、
不安がまた、膨らんでくる。