ずっとそばに 2
「翔馬、私なら平気だよ…。
すぐ来てくれてありがとう 」
笑顔を作ったつもりなのに、翔馬の胸の中が温かくて。
目頭が熱くなってくる。
「陽菜が呼んでいたら、飛んでいくよ。
寂しかった? それとも体調悪い? 」
翔馬に顔をのぞき込まれで、ポロッと涙が溢れた。
もちろん寂しかったけど、
今は私のことできたわけではない。
「違う……… 」
「じゃあ、どうしたの? 」
「友達が熱出しちゃって…
翔馬に診てもらいたいの 」
「熱? 分かった。すぐ診る。
陽菜はどこも悪いところない? 」
「…うん 」
小さい声でそう言うと、
私の目を心配そうに見つめる翔馬。
嘘ついたり隠したりなんてしてないのに…。
翔馬の顔はどこか深刻そうにも見えて
どうしたんだろう………?
気になって仕方がなかったけど、何も言わずに翔馬についていった。