ずっとそばに 2
「体辛いだろ? 大丈夫?苦しいところない? 」
「うん……… なんとか…平気」
そう言ったものの、辛すぎて涙目で、周りのものが全部
ボヤケて見える。
「胸の音、聴くね 。 ボタン外すよ 」
嫌なんて言う、元気もなく、ベットに寝たまま、
翔馬にボタンを外されていく。
翔馬だから、怖くないはずなのに、
体調の悪さからくる不安で涙がポロポロ出てくる。
キツイしもう嫌だよ…………
「怖かった?」
「グスッ…違うけど、私、どうなるの ?」
「不安だよな。でも、俺がいるから大丈夫だよ 」
ポンと頭に置かれる大きな手に
不思議なくらい安心させられる、魔法をかけられた。
「じゃあ、聴診器当てるね。大きく息をして 」
「スー ハー………スー… 」
「少し息苦しそうだな。じゃあ、次は熱測って 」
「い…や …」
かすれた声でそう言って、布団に潜りこんだ
だって熱あるの分かっているし、
絶対、病院連れて行かれて、痛いことされるから。