ずっとそばに 2

「分かれば、良いよ 」


そんな私をぽんと撫でながらソファーに戻してくれた。


ジーッと翔馬に見張られているし

もうこのまま病院に行くしかないみたい…


「陽菜、もう行くよ。ほら、抱っこ 」


柔らかく微笑んでから、手を伸ばしてくれる翔馬。

病院連れて行かれるのは分かっているのに、翔馬の優しい瞳に吸いこまれるように、飛びついてしまった。


「いい子だな。よしよし 」


「でも、病院やだ 」


「ハハッ、まだ、そんなこと言っているのか。
可愛いな 」

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