ずっとそばに 2


「翔馬パワーすげーな

陽菜ちゃん、ちょっと診察させてね 」


そう言いながら、丁寧に診察してくれる颯太。


…陽菜の身体の熱さも相当だからきっと体力も消耗して音も悪いだろう。

陽菜の状態の悪さがわかるくらい、だんだんと颯太の顔も険しくなってくる。



「翔馬!、陽菜ちゃん多分肺炎になってるから採血して調べるよ 」


採血は注射嫌いの人にとっては苦痛を伴う検査。

なるべく痛みを与えないようにレントゲンとかで、肺炎があるか調べたいけど、今の陽菜の体調じゃ立ってられないから仕方がないか…


「ああ、俺がこのまま抱っこしているからやってくれる? 」


「分かった 」



俺は体全体で陽菜をギューって抱きしめて、腕を少し捲ると…


「グスッ………ゲホッ…ゴホ いゃ、………なの !」


声は弱々しいものの泣きだしてしまった。

これから針刺されるんだから陽菜の気持ちになってみれば怖いだろうな…









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