ずっとそばに 2

あれから私はずいぶん長いこと眠っていたらしい………


今、さっき目を覚して、大分身体が軽くなっていたので

たまたま入ってきた看護師さんに聞いたら、あの苦しくて辛かった夜は5日前だということが分かった。


ーーーーーーーー



はぁ………


1番辛かったときよりはかなり楽にはなったものの、

座った状態だとまだグラグラ視界揺れてしまう。


ベットに顔を埋めていると


シャッー


「 陽菜!! 」


カーテンが開けられてベットから顔を上げると翔馬がいた。

さらにその後ろには颯太先生も…



「よかった〜 目覚めて まだ気分悪い?」


「うん…少し。ごめんなさい…」


「陽菜が無事だったんから、それでいいよ でも、すごく心配した 」


翔馬の手が背中に回ってきてギューっと抱きしめられる


温かいな…やっぱり翔馬の手はすごく安心するな………



少しの時間、翔馬の温もりに包まれていると


「陽菜ちゃん俺も心配したんだよ
意識失う前のこと覚えている? 」

タイミングを見計らって、颯太先生がそう言った。



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