今宵、キミが砕け散る

 「誰だ、テメェ」

 どうやら私の質問には答えてくれないみたいだ。まぁ、聞かなくてもこの状況を見たら一発でわかるけど。

 「お……」

 男が言い終わる前に拳で頬を殴った。
 吹っ飛んだ男はどうやら気絶したみたいだ。

 そんなに馬鹿力かな、私。
 あんまし力入れなかったんだけど。

 軽くショックを受けながらもう残りの2人を見据える。

 「ひっ」

 情けない声を出しながら後ずさる男達に呆れる。

 だったらんなことすんなよ。




 
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