今宵、キミが砕け散る

 「まぁ、どうしてアイツがDaysにしたのか未だにわからないけどな」

 馬鹿なのは、嶺緒も一緒だと思うけどな。

 「でもさ、皇ってもう無いよね?」

 私がそういうと、嶺緒は一気に顔を曇らせた。

 あれ?地雷踏んだ?

 「まあ、な」

 「……」

 なんとも言えない沈黙が出来て、気まずくなる。

 ちょうどその時、お客さんが来たことを知らせるベルが鳴った。

 「っと、休憩終わりだな」

 立ち上がって厨房に戻ろうとする嶺緒を思わず呼び止める。

 「ん?」

 「あ、えっと……」



 
 

 
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