今宵、キミが砕け散る

 どうした?と顔を俯いている私の顔を覗き込もうとする嶺緒を阻止する。

 「話してくれて……あり、がと」

 自分の顔が赤くなっていくのがわかる。

 「ふっ、ああ」

 私の頭を撫でて、嶺緒は厨房に戻って行った。









 




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