今宵、キミが砕け散る
 
 私がそう言うと、星はホッとしたようなのに、何故か少し寂しそうに、目を伏せた。

 「そうなんだ、……そっか」

 何か問題でもあるのかと、不安に思わせるほど、星の様子がおかしかった。


 「あっ……と、ダメ、だったとか?」

 「あ!いや、違くて……」

 じゃあ、どうしたの?そう聞く前に、チャイムが鳴ってしまい、話しはそこで途絶えてしまった。

 「おー、皆座ってるなー」

 入ってきたのは、顔の整ったthe熱血教師!……という感じの男だった。

 あれ?昨日の先生はおどおどしたおじいちゃん先生だったんだけど。

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